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経営者の話は社員にあまり聞かれない

経営者の話は社員にあまり聞かれない

今日はよろしくお願いします。今日はどういうテーマでお話していただけますでしょうか?
質問者
質問者
経営者あるあるだと思うのですけど今日は経営者の話は社員にあまり聞かれないという事についてお話していきます
つらいですね
質問者
質問者
つらいです。だけどあるあるだと思います。例えば全社員に向けてラインとかでメッセージを発信しても全員に既読スルーされて2件くらいいいねがつくだけというような事があります。そもそも経営者の話は基本的に社員から好意を持って迎えられないものです。それに凹む必要は全くないと思いますが、なんで聞いてもらえないと思いますか?
何でですか?
質問者
質問者
これはインナーブランディングの話でもあるのですが社長の話は個々の社員からしたらあまり関係ないんです。理想や目的や指針を示すという事は経営者の方はよくやられていると思います。しかし具体的な個々の社員にとっては別に直接影響はないのです。給料や働き方に影響があるわけでもないので僕の肌感だと5%くらいしか届いていないと思います。だから5%くらいしか届いていないものを50%くらいまで上げていく取り組みをしていく事は結構重要な事だと思います

―経営者の考えをより社員に伝える方法

どうすれば経営者の考えをより社員に伝わるようになりますか?
質問者
質問者
これ実は僕もまだわかっていなくて試行錯誤の途中なんです。例えば会社が危機的状況なら社長の話を聴いて、社長の方針にしたがって一致団結することはあると思います。しかし、普段会社が平常運転の時に経営者に言われたことって本当に入ってこないと思っていて。だから僕は全然関係ない話を社員にするんですよね
全然関係ない話ですか
質問者
質問者
例えば、「世界陸上であいつ知ってるか?」「ジムで綺麗なお姉さんを見かけたらこうするんだぞ」というような社員からしたら全く関係ない話をします。僕は色々な粒度の話を社員に常々していくようにしていています。それは僕らクリエイターはスペシャリストにならないといけないのですがその「型」というのは色々な形があるんです。SNSなどでスペシャリストの方たちが発信している情報「型」というのはどれだけでも吸収できます
そうなんですね
質問者
質問者
「型」だけだと仕事上対処できない状況というものがあります。自分の中の人間力で対処しないと対応できない時。「突破力」みたいなものを出さないといけないときがあります。その「突破力」のある人材を世に出したいと僕は思っています。だから僕の社員や元社員でも壁にぶつかった時に「あのとき井上はこんなこと言ってたぞ」というような引き出しから引き出して「こうすれば・・」みたいな方法を常々彼らの引き出しの中に入れてあげたいと思っています
なるほど
質問者
質問者
だからそのために、仕事や会社の方針以外の色々な話をどんどん入れていくようにしいます。それが一見彼らからしたら関係ないと思われるかもしれませんが困難にぶち当たった時に「突破力」というものに変わってくると思うのでたとえ聞かれていなくても僕は気にせずスタッフのみんなにインプットし続けています

―話のインプットを仕事以外にも広げて話す

話のインプットを仕事の事に絞らないで話すことで伝わるパーセンテージが上がっていくということですか?
質問者
質問者
もちろんそうだと思います。人を育てるにあたってどうしたってダメ出ししないといけないと思います。ダメ出しするにあたって仕事上のコミュニケーションしかないのに「お前ダメだよね」と言ってもそこに反発が生まれると思います。普段から人間としてのコミュニケーションをしっかりとって関係性を作った上でダメ出ししてあげることで本人の為にもなります
そうですよね
質問者
質問者
聞かれなくても相手のためになってると思う事はどんどん社長は発信すべきだし聞いていなくても凹む必要もないと思います。聞いている人は聞いているということです
今日のお話は話を聴いてもらいたかったら仕事以外の話も沢山しろということですね。井上様、本日はお忙しい中ありがとうございました!!
質問者
質問者


【井上雄一郎(いのうえ ゆういちろう)】グラフィックデザイナーを目指し下積み時代に、黎明期のWebクリエイティブに衝撃を受け、20代後半に福岡でWeb制作会社を設立。その後さまざまを経て2009年東京代官山で株式会社ライデンを設立。