inoue2

scroll

南極探検してますか?

南極探検してますか?

今日はよろしくお願いします。今日はどういうテーマでお話していただけますでしょうか?
質問者
質問者
今日は南極探検してますかというテーマで話していこうと思います
それはいったいどういう事でしょうか?
質問者
質問者
昔ある求人広告に、「求男子、これは至難の旅である。報酬は僅か、暗黒が続く日々です。絶えざる危険、生きて帰れる保証はありません。ただし成功の折には栄光を得ることができます。」と書いてあったんです。なんの求人広告だと思いますか?
なんでしょうか?
質問者
質問者
これは世界初の南極大陸探検の求人広告だったんです。普通なら絶対行かないと思います。死ぬ危険があって、報酬も少ないけど成し遂げたらすごいことだよと広告しています。この求人にとんでもない量の応募がきてるんです。結局やりたいという人が殺到して南極大陸探検が進んでいきました
そうだったんですね
質問者
質問者
要は会社を作る時はこれくらいの熱量があると思うんですよね。ある程度会社が成長していくと現実的な目線にならざるを得ないと思うんですけど、そうすると当初の経営者の熱量がどんどん下がっていつの日か南極探検のようなカロリーを失いがちになります。だから、今も南極探検できてますかという気持ちを常に持っているかを自問自答しています。それを伝えたいというのが今日の内容です。
そのような思いがあったんですね。
質問者
質問者

―常に当初の気持ちを持って「南極体験」し続けないとどうなるのか

企業当初の南極探検の様な気持ちが無くなるとどういう悪影響がでてくるのですか?
質問者
質問者
やっぱり、ルーティーンになって、そんなに死ぬ気でやらなくても会社は回っていくという状態なり、他の会社と同じような会社になってきたなという差別化が出来ない状態になります。そうなると競争力が無い状態になり、技術がコモディティ化していくと自分たちの一番のコアバリューが薄まってしまします。社員が増えて組織力はあるのにアイデンティティが薄まっていくという事がよくあります。
自分たちの強みが薄まっていくのですね
質問者
質問者
そうならないように経営者は創業当時の自分の熱量とか、アイデンティティを失わないように日々気を付けて組織を作っていく事が大切になってきます。
そうですね
質問者
質問者

―創業時の熱量を忘れないために気を付けていこと

井上様が創業時の熱量を忘れないために気を付けていることはありますか?
質問者
質問者
僕は創業1~3年目はトイレに行けないほど仕事をしていました。その時期はあるプロジェクトがあった時に、勝算があるのかないのか事前に考えた時に半々の場合、「やりましょう」と言っていました。その時は、もしうまくかなかったらどのタイミングで土下座しようかな、坊主にしたら許してもらえるだろうかとか考えてしまっていまいた。
怖いですね
質問者
質問者
でも、これをやり遂げたら僕らのカタルシスもすごいことになるし、クライアントにとってもメリットになる。これを一緒に伴走者としてやり遂げると決めたじゃないかと自分に言い聞かせて当時はやっていました。お客様に迷惑をかけた部分もありましたが何とか最終的には帳尻が合うようにやることができました。
そうだったんですね
質問者
質問者

―辛い時期のことを忘れないことでフレッシュさを保つ

辛い時期の事を忘れないことでフレッシュさを保っているんですか?
質問者
質問者
そうです。僕は忘れないように辛かったことをメモしています。
それは読み返したりするんですか?
質問者
質問者
たまに読み返したりしています。経営者は月一くらいで初心を忘れないように南極探検をしなければいけないですね
それが経営者の仕事なんですね。井上様、本日はありがとうございました
質問者
質問者


【井上雄一郎(いのうえ ゆういちろう)】グラフィックデザイナーを目指し下積み時代に、黎明期のWebクリエイティブに衝撃を受け、20代後半に福岡でWeb制作会社を設立。その後さまざまを経て2009年東京代官山で株式会社ライデンを設立。