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人生のどこかで鬼のように働く期間が必要について解説

人生のどこかで鬼のように働く期間が必要について

今日はよろしくお願いします。今日はどういうテーマでお話していただけますでしょうか?
質問者
質問者
今日は人生のどこかで鬼のように働く期間が必要だという事についてお話していきます
時代とは逆を行っている感じがしますけど、どうなんですか?
質問者
質問者
これは僕自身がそうだったということで聞いて欲しいのですが、僕は元々グラフィックデザイナーとして社会人デビューしました。ただ、学生時代にグラフィックデザイナーとしての勉強をめちゃくちゃしていたかというと、そうではなくて業界の底辺の場所で拾ってらったという形だったんですね。そうすると社内の同僚・先輩デザイナーは自分からするとレベルがすごく高くて「追いつけないな」「給料もらっていいのかな」という状況でした。当然自分に仕事が回ってこなくて、会社は凄く忙しいのに自分は暇で公園でアイス食べて寝てた時もありました
そうだったんですね
質問者
質問者
その状況を変えたくてどうしたら周りに追いつけるのか考えた結果、長時間労働しかないと思ったんです。どうしたかというと先輩たちが帰った後に、先輩が作ったポスターや宣伝広告をデスクの横に置いて同じものを作っていたんです。同じものを完成させてプリントして並べるとやっぱり先輩が作ったものの方が良いんです。しかし、どこがどうだから良いのかというのを言語化できなかったんです。それを言語化できるまでずっと会社に残ってやっていて時には朝までかかっていたこともありました
なるほど
質問者
質問者
いわゆるデザイン写経みたいなことをやっていたんです。そうすると段々分かってきたんです。「この大きさの紙に対してこの文字の大きさだからこう見えるのか」「この余白があるからこう見えるのか」というのが段々分かってきました。それが分かるようになってから、ある程度仕事を振ってくれるようになったんです。それまでは「働く」じゃないですよね。「修行」ですよね。もしそれをやっていなかったらポンコツとして解雇されていたと思います
そうなんですね
質問者
質問者
人より上に行きたかったら圧倒的な量を積む時期が若ければ若いほど必要だと思います。自分のスタッフにそんなことは言いませんが、量をこなしている人は伸びていますし、実はそこが大事なのではと心の中では思っています

―仕事で成果を出すための圧倒的仕事量の必要性

仕事で成果を出したり活躍したいというのであれば鬼のように働く期間が必要だという事ですか?
質問者
質問者
そうなんですよ。それは仕事でも同じで例えば本当にクライアントの事を考えて思っているのであればあらゆる方向を考えてベストなチョイスをしていくのが良いと思います。我々が「こういう風にしませんか?」と提案した時にクライアントから「これについてはどう思いますか?」と言われたときに事前に答えを考えておかないといけないと思っています。事前に360度考えた上で、こうだと言えないとプロではないと思っています。だから仕事においても圧倒的な思考量はどうしても担保しておかないとクライエントを導けるチームにはなっていかないと思います

―若いころプロジェクトに携わったばかりの頃のエピソード

仕事に携わるからにはそういう期間が無いとなかなか面白い仕事にも関われないという事なんですね
質問者
質問者
そうですね。僕が若いころは「このプロジェクトに入る?」と言われて「お願いします!」と言って次の日10個くらいアイデアを考えて持っていくと「バカじゃないの?」と言われました。「君くらいのポンコツが10個アイデアを持ってきたところで良いアイデアがあるわけないでしょ、100個持ってきたら?」と言われて僕は「確かに!」と思ってそれから100個くらい考えるようになりました
すごいですね
質問者
質問者
若い時に量を積んだからこそ今短い時間で精度の高いアウトプットが出来るようになったと思います。これはどんな職業でも同じだと思いますが、人より上に行きたかったらそれ以上の時間を効率的に使わないとなかなか難しいと思います
井上様、本日はお忙しい中ありがとうございました!!
質問者
質問者


【井上雄一郎(いのうえ ゆういちろう)】グラフィックデザイナーを目指し下積み時代に、黎明期のWebクリエイティブに衝撃を受け、20代後半に福岡でWeb制作会社を設立。その後さまざまを経て2009年東京代官山で株式会社ライデンを設立。